2015-01-01から1年間の記事一覧

頑丈な体、頑丈な心  ……負けないで

頑丈な体、頑丈な心 ……負けないで 中学生の頃から大学までずっと同窓である友人がいる。付かず、離れず、適当な距離を置いたつき合いである。一番よく会って、話もしたのは、やはり大学生の頃だろうか。私は、頼る質、彼女は、頼らない質。喋るのはいつも私…

ピアニスト

ピアニスト ごく身近にその実力を認められつつあるピアニストがいる。有馬みどりさんという。まだあどけなさの残る二十歳頃から、夫の友人有馬雅子さんの娘さんとして知っている。有馬雅子さんは、ピアノ教室を開いておられ、香川県立高松高校の同窓生で、私…

倉吉 ----- 「スーパーはくと」の終着駅

倉吉 -----「スーパーはくと」の終着駅 2015年 秋の終わり 今年の高松高校同窓会、恒例の女子旅は、訳あって、期待が大きかった。行き先が、倉吉・三朝温泉と決まったからである。これは大学時代の友人のことであるが、倉吉の人がいる。彼女は、独特の雰囲気…

今日はいい日  早めのX’mas ティータイムコンサート

今日はいい日 早めのX’mas ティータイムコンサート 2015/12/06 今日はいい日と思う一日がどれほどあるだろうか。急に寒くなり、慌ててコートを引っ張り出すような朝であったのに、今は、うきうき気分で、家に帰るバスに乗っている。 所属の寝屋川国際婦…

高野山へ — 人に会うとき、すこしの覚悟

高野山へ — 人に会うとき、すこしの覚悟 若い頃からの友人である。大学を出て、ふるさとからそう遠くない徳島県鳴門市の製薬会社に勤めた私にとっては、ほぼ地元で会ったが、一年後に入社の彼女は、神戸の人で、大学は京都、センスの良い美人で、都会的な人…

高野山 宿坊 三宝院泊

高野山 宿坊 三宝院泊 十河 智 紅葉散る親に従ふ子鹿かな 朝寒に行列長き博物館 秋の道正倉院展へと人流れ 鹿群れる餌場の石や薄紅葉 頼りなく子鹿母呼ぶ秋の水 門前の銀杏堂々金色に 秋深し仏像の持つ蝉・蜻蛉 履き物屋高野金剛峯寺の秋 高野山一なる紅葉…

倉吉

倉吉 三朝温泉泊 十河 智 秋寒し通勤電車に迷ひ込む 約束の十月の旅もう一年 秋晴れてスーパーはくと三号車 秋の雲それぞれ三都より乗りて 秋冷にあつたかコーヒー缶求め 対面に座席設ふ秋の声 秋気澄む空きし車内に集金す 鬼太郎の電車より子等山の秋 鄙の…

水郷 潮来・佐原

水郷 潮来・佐原 2015年6月12・13日 十河 智 一 水郷へ梅雨寒の日の午前五時 五月雨るる七時二十六分発「のぞみ」 むしむしと暑き東京八重洲口 仕事人みな足早にクールビズ バス停に軽装白靴にて来たり 二 土地勘の無き高速道梅雨曇 冷茶にて呑み込…

直島へ

直島へ 2014年10月 十河 智 島の秋 そして美術館巡り 秋晴の島の港にフェリー着き モモよモモ同行二人瀬戸は秋 (モモ:急がず生きる女の子) バス停に木椅子ありけり小鳥来る 青い空青い自転車秋日差 (外国人の女の子が颯爽と) 爽やかや美術館から…

保津川下り

保津川下り 2014年10月(亀岡、保津川,嵐山) 十河 智 呼び戻す送迎のバス暮れ易し 整ひて町並旧し秋の雲 亀岡に亀山城址芒原 送迎バス街抜け穭田中を行き コスモスの花野水よき里であり 膳と膳遠く設ふ寒きかな 温泉と占地マッタケすこしだけ 乗船場…

鯖街道

鯖街道 '98.3.21 十河 智 1 春の駅スペイン国旗のVIPあり 2 ESS卒というのみ春の旅 3 百千鳥人生の達人もをり 4 中空へ苔むす庭より春の霧 5 現代は埋め尽くされて春埃 6 本葛を疑ふ春の寒さかな 7 江戸のまま熊川の宿彼岸なり 8 瓜割りの滝や…

アメリカ4

アメリカ西海岸へ 4 TO THE WEST CORST OF USA 寝屋川 十河 智 Tomoko Sogo,Neyagawa 七 スタンフォード 7 Stanford 夏日向スタンフォードの名にし負ふ in the Sun, summery grounds worty of its name; Stanford University ゼミ室は思い出誘ひ青葉窓 gree…

アメリカ 3

アメリカ西海岸へ 3 TO THE WEST CORST OF USA 寝屋川 十河 智 Tomoko Sogo,Neyagawa 五 サンフランシスコ 5 San Francisco 夏霧やサンフランシスコに住めさうな Summery mist over the bay: San Francisco; The faborable city to live 照り霞む日本のどこ…

アメリカ 2

アメリカ西海岸へ 2 TO THE WEST CORST OF USA 寝屋川 十河 智 Tomoko Sogo,Neyagawa 三 ディズニーランド 3 Disneyland in Los Angeles ディズニーの国Tシャツ半パン人 T-shirts and shorts are ordinary with almost all Citizens of the Disneyland バ…

アメリカ1

アメリカ西海岸へ TO THE WEST CORST OF USA 寝屋川 十河 智 Tomoko Sogo,Neyagawa 一 関西国際空港 1 Kannsai International Air Port 桜桃忌無邪気の旅に出づるべし the apricot anniversary of Osamu Dazai: Let's start artless journey to USA 夏のシャ…

Tunnels

英語俳句 Haiku in English Tunnels 寝屋川、十河 智 Neyagawa, Tomoko Sogo The rainy season, 梅雨穴やもぐらだ蛇だ一波乱 troubles arise―Moles! Snakes! What made holes in the garden Timetunnels here and there, 過去未来ワープしたきや梅雨穴へ wi…

セピアの家族

戦争についての俳句(「耕」への投稿) セピアの家族 寝屋川、十河 智 (48才) 父のゐるセピアの家族蚊帳を吊る 生まれたときからずっとある写真、父と誰か知らない人たちの家族写真、蚊帳の吊り具のすぐ横に、いつも私たちと関係なさそうに。戦争と私をつ…

古い句集3 1993-94

古い句集3 十河智 ’93 師走 ~ ’94 正月 December,'93 - January '94 病院勤務2回目の正月を迎えて To greet the second New Year after being employed in the Hospital. 職場とはかくすさまじきかく寒き How fierce and how cold our working place i…

古い句集2 1993-94

古い句集2 十河 智 ’93.11.9. 結婚式 On the wedding day 朝寒の佳き日仲人身支度す With a chill in the air, on the morning, to act as go-between,we dressed up. 菊薫る新幹線「のぞみ」にて上京す Early moning of the seazon of churysanthem…

古い句集 1993-94

古い句集 1 十河智 ’93.7.25 甲府工場夏祭りに参加して Partisipating in summer festival at Kofu factory 浴衣祭甲府に降る雨透きとおる T'was a cold blue rainy day, YUKATA in summer festival, 甲府行 In Kofu 渇き癒すおいしい水よ水道に Wate…

我が町、寝屋川

高槻で、少女が遺体で見つかった、と聞いたときには、近いなとは思ったが、こんな身近でショッキングな大事件という感覚は無かった。日ごとの報道で、概要がわかって、記者達の発するなじみのある学校名、商店街、国道170号に沿った遺棄現場、これは、我…

涙ーーーNY

涙ーーーNY 9・11同時多発テロ事件 十河 智 南瓜を煮て崩しけり大事件 ホウセンカはうりだされし空の果 長き夜煙の形火の形 まさか摩天楼が陥ちてゆく天高し レモン切るしづくが痛しニューヨーク 仏手柑や星条旗そしてアメリカ 蘭の花百十階の夢の跡 い…

富士見会

富士見会 十河 智 二〇〇二年一一月一六・一七日 冠雪ややさしき富士に内なる火 朝晴れし富士に恥じらふ石蕗の花 冬霞頂淡く富士は高し 放牧の牛の背富士の大枯野 はつきりと牛の白黒枯るる中 裾野引く富士見る窓や冬日和 番犬は規律正しく冬館 宿の子の年数…

津軽三味線

津軽三味線 十河 智 コンサート苦労なきかにショール解く じょんがらやバーチャルリアルの冬空へ 犬皮の津軽三味線冬の百舌 白足袋の兄弟若し辛さうに 太棹に恨み響かず寒暮かな セッションといふは易けれ大枯野 雪などは降らじアフリカ太鼓なる 胡弓の音凍…

竹の花

竹の花 十河 智 浜名湖や風は色なき夕まぐれ 秋寒し湖面孤独を切り遊ぶ 初紅葉今宵の宿に着きにけり 登高す富士見はならぬ雨衣 水澄むや風力に拠る一基かな 爽やかに一瀑を受け鯉泳ぐ 勤行の古刹にありて竹の花 遠州公置きし石庭寒露かな 僧幾多瞑想ありし座…

春の波    知多への旅

春の波 知多への旅 十河 智 平成十一年三月二十日、二十一日 春服のモガのごとくに京都駅 春朧躓き当たり二人旅 名鉄の終着駅へ春寒し 春雨に濡れつつ港町歩く 河和港春ストーブが嬉しかり 春場所を観て立ち上がり係員 春潮に乗り辿り着く日間賀島 春寒や出…

月桂冠   中書島、そして祇園へ

月桂冠 中書島、そして祇園へ 十河 智 平成十三年十一月二十三日 冬枯れや岸行く人のスニーカー 十一月十石舟に揺られけり 恋心忘れ果てにし枇杷の花 やはらかき波にうねりの小春かな 黄落や絵筆持つ人話す人 夜鷹そば大川交す中書島 酒の粕月桂冠に歴史あり…

ほたる

ほたる 十河 智 蛍追ふ小さき背中や帯の赤 肩車ゆらりゆらりと蛍かな ひいふうみい蛍数へて覚へけり ほうほうとうちは掲げて駈け抜けて 墓標消え蛍の夜となりにけり 蛍火をひとつ掬ひてまた放つ 叢の深き処に蛍の灯 皆濡らす壺庭にあり蛍籠 暗闇を待たうと思…

崖のすすき   佐渡へ

崖のすすき 佐渡へ 十河 智 平成一四年九月二三日 フルムーン旅の夜汽車に揺れながら 朝冷えの夜汽車の窓や糸魚川 港町直江津秋の朝である いざ佐渡へ台風近きと聞きながら 秋彼岸海の国道ありにけり うそ寒や我らの発す大阪弁 味噌を湯で溶かすみそ汁朝寒く…

花過ぎて   美山町散策 ・・・・・萱葺きの屋根と桜があれば

花過ぎて 美山町散策 ・・・・・萱葺きの屋根と桜があれば 十河 智 平成一四年四月八日 山里の春の光や美山なる 野に遊ぶゆっくり動く耕運機 萱葺きの家の裏手の菫かな 古里語る顔の憂ひや花過ぎて 豆の花刺身のつまに美山町 観桜と定めしゆゑの回り道 比賀…