物思い

SNSを始めてよかったと思うこと

SNS を初めて、よかったと思うこと。 2018/11/01 十河智 日頃の結社の雰囲気と違う句風に、同じ寝屋川に住む桂信子さんのお弟子さん、山田由紀子さんに相談していたとき、紹介するから現俳へと誘っていただき、もうかなり年月が経つ。四季の投句と、全国大会…

三筋に香は立ち昇り……再びの献句

三筋に香は立ち昇り……再びの献句 2018/07/10 十河智 坂本堤弁護士とご家族を悼み、献花のように句を献じたいと、報道により弔われたことを知ったときに作った句である。 (1995/09/20記) 山深く打ち捨てられて鵙の贄 龍彦よ!パパ・ママの呼ぶ天高し 虚空へ…

土谷竜一さんのご本、「僕にできること」

土谷竜一さんのご本、「僕にできること」 2018/01/31 十河智 土谷竜一さんのご本、「僕にできること」一気に読み切りました。それほど楽しくて、活力が溢れ、勢いづく文体でした。弟と猫を取り合って八つ裂きにしかけたこと、工事現場で戦争ごっこやお姫様ご…

小室哲哉さんの記者会見をきっかけに考えさせられた。

小室哲哉さんの記者会見をきっかけに考えさせられた。 2018/01/22 十河智 小室哲哉さんの会見を見た。疲れきった、歳を感じさせる、しかし、自分の行為を不用意ではあったが恥じることないと告げ得ている、肯定できる会見であったように思う。フアンというに…

街角英語は必要です。

街角英語は必要です。 2017/12/25 十河智 今、街中英語検定なる検定があるらしい。新聞で告知を見かけたりする。私は、読んだり書いたりには難しくても案外垣根を感じないが、外国に行ったこともなく、普段の生活で自然に英語が出る生活をしたこともない。恥…

セピアの家族、Facebook にシェア

セピアの家族、Facebook にシェア 2017/8/13 十河智 きのうのNHK スペシャル「本土空襲 全記録」、万感の思いで見た。やっと、歴史として、語られ始めたと。番組中、証言者として、アメリカのいま90才を越えたもとパイロットがいた。ずうっと、敵を攻撃して…

五七五 と 2 lines

五七五、と 2 lines 2017/6/30 十河智 梅雨雲や言葉の壁の向こう側 clouds of rainy season beyond the wall of languages 今、フェイスブックの俳句大学の"haiku column "で、"key word haiku " を投稿している。永田学長は、国際俳句で、「切れ」「二行」…

世を継いでゆく

世を継いでゆく 2017/6/18 十河智 孫たちはキャンプ中らしい。Facebookで知る。 孫たちは、自然の中ではしゃぎ、笑っている。その前と後ろに、見えない両親がいる。一安心する。つい一週間前には、勝手に泣き出して、泣き止まない長男を、叱りすぎたという娘…

歌舞伎町俳句一家・屍派、北大路翼の句会

歌舞伎町俳句一家・屍派、北大路翼の句会 2017/6/6 十河 智 もう季節も二つ移り、冬から夏になった。それだけ、北大路翼さんの「天使の涎」を持ち歩いていたことになる。やっとブログに鑑賞を書いた。歌舞伎町で、句会を主催し、俳句で自己表現しよ…

対談:小川軽州、小澤實

対談:小川軽州、小澤實 2017/5/31 十河智 5月30日、梅田TSUTAYAで、小川軽州さんと小澤實さんの対談があると知ったのは、Facebookでの牙城さんの告知によってであった。その組み合わせでで名前が並ぶこと自体が、私には意外で、感慨があった。一ヶ月ほど前…

理想的な死に方の現実

理想的な死に方の現実 2017/5/25 十河智 ひさびさにかつての同業者で、今も少し残している仕事の仲間の店に顔を出す。今は廃業して薬局を持たない私が、彼女の店に立ち寄る目的はふたつ。嘱託で引き受けている業務上必要な物品や自家消費用の医薬品を調逹す…

私の俳句、そして細やかな俳句論

私の俳句、そして細やかな俳句論 2017/1/14 十河智 やはり一度は書いておかなければと思う。 私は何故俳句を作るのか。 私は何故俳句にはまったのか。 私は何故俳句を読むのか。 私は何故俳句を止めなかったのか。 1 私の俳句 私の俳句はほとんど…

私の生きたこの時代

私の生きたこの時代 十河 智 2016/10/23 ボブ・ディランのノーベル賞の文学賞授賞を聞いたとき、驚きよりも先に、いいのだろうかと疑問に感じた。 皆評価してはいるが、ノーベル賞などとはほど遠い、近寄りがたいジャンルだと、世界中のほとんどの人が感じて…

尾崎豊

尾崎 豊 2016/07/19 十河 智 スマホの画面に“尾崎裕哉”、覚えのある名前が芸能ニュースの見出しで出た。どうも全くチェックしていなかった音楽の日の生特番で歌ったようだ。彼の歌は、大学を出た直後にも、一度でた番組で歌うのを聞いた。尾崎豊の生き写しで…

熊本・大分大地震2016

熊本・大分大地震2016 十河 智 2016年4月14日夜から翌翌朝未明にかけて、熊本県に大地震が起きた。私は、いつものごとく、スマホでフェイスブックを見ていたが、次次と地震速報が続いた。寝屋川では、何も感じず、大地震という実感は薄かった。そ…

頑丈な体、頑丈な心  ……負けないで

頑丈な体、頑丈な心 ……負けないで 中学生の頃から大学までずっと同窓である友人がいる。付かず、離れず、適当な距離を置いたつき合いである。一番よく会って、話もしたのは、やはり大学生の頃だろうか。私は、頼る質、彼女は、頼らない質。喋るのはいつも私…

ピアニスト

ピアニスト ごく身近にその実力を認められつつあるピアニストがいる。有馬みどりさんという。まだあどけなさの残る二十歳頃から、夫の友人有馬雅子さんの娘さんとして知っている。有馬雅子さんは、ピアノ教室を開いておられ、香川県立高松高校の同窓生で、私…

我が町、寝屋川

高槻で、少女が遺体で見つかった、と聞いたときには、近いなとは思ったが、こんな身近でショッキングな大事件という感覚は無かった。日ごとの報道で、概要がわかって、記者達の発するなじみのある学校名、商店街、国道170号に沿った遺棄現場、これは、我…

成人式、そして震災 = 1995年1月17日前後

今年は、あれから20年ということで、阪神淡路大震災のニュースの扱いが連日で、しかも大きい。 そのとき、娘が神戸で大学生であった。ニュースでも、成人式を迎えたばかりの若い母親が子供を残して犠牲になり、その子が二十才で、今年成人という話や、成人…

島倉千代子

少し前になるが、島倉千代子の訃報に接した。 私の思春期のあこがれのお姉さんスターであった。 張りがあり、透き通る、高い声で、テレビがまだうちに来るか来ないかの時代であったが、たぶんラジオでよく聞いたのだろう。歌声が耳に残っている。 また、「こ…

藤 圭子

藤圭子が全盛の頃は、私はテレビを見ない下宿生だったので、あまり関心もなく過ごしていたが、それでも、端整な顔立ちで、しっかりと夜の世界を歌う少女の映る画面に惹き付けられたのも、記憶に残っている。少し若い彼女の人生は、ワイドショーの歴史とも重…

空襲

今日は八月六日、原爆記念日。毎年このころになると、新聞やテレビに戦争の記憶を想起させる記事・番組が増えてくる。私は戦後生まれだが、私の家族の私的な歴史のために、私にとっての戦争記念日は、七月四日、高松の空襲の日である。私の父の半生がそこで…