句帖を拾ふ(2018/04) 2018/04/01 十河智 1 アルプスの青空ハイジふらここす Heidi and alpine blue sky ; The scene she swings remains in my mind 2 花過ぎや伏見稲荷に外国人 Cherry blossoms at their end; Foreign visitors at Fushimi Inari Shrine 3 …

友人たちとの再会 2018/03/30 十河智 最近、昔よくお付き合いした人と会う機会が続く。 一、 電話が鳴った。 何十年ぶりかで聞く声。線が細く、気を使いすぎる人。 変転のパート勤めを繰り返していた頃の、あまり居心地のよくない職場で愚痴をこぼしあった同…

有馬みどりピアノリサイタル……ベートーベン全曲演奏会 2018/03/27 十河智 いつもの有馬みどりさんのピアノリサイタルが３月２３日にあった。 ベートーベン全曲演奏会の五回目、音楽は好きだが、その場かぎりの私は、解説を読んでもよくわからない。主人はそ…

平城京宮趾と佐保川の桜 2018/03/27 十河智 平城京宮趾が整備され、公開されたと言うので、行った。 行ったといっても、いつものお昼ご飯処、「the めしや」平城京店のすぐ隣である。ここのごはんやさんは、全セルフではなく、従業員が、後で計算に来る方式…

「セレネッラ」 【第１5号・春の章】を読む 2018/03/25 十河智 三回目なのだが、コンビニによって、少し手順が違うので、手間取り、店員さんに助けてもらって、印刷できた。 春の章。今号は、お三方の句にそれぞれ独特のとらえどころが見えて、面白いなと感…

「信治＆翼と語る夕べ 対談、祈る俳句」 2018/03/23 十河智 「信治＆翼と語る夕べ 対談、祈る俳句」へ行った。 面白い予感があった。 句風の全く違う二人の主役の句集を読んでいたので、パンフレットに書かれているように、「これは事件です」だと思った。句…

改組新第４回 日展 2019/03/16 十河智 霾や美術館前工事中 陽炎や先生の作品を先づ 春陰に絵の中の人微笑みぬ 春暑し特選の絵に黒き猫 逃水や二階日本画見忘れて 日展は、毎年、大阪か京都で。主人の陶芸の先生が必ず出展なさるので。大好きな工芸品の部屋は…

母の十三回忌、弟の思出話 2018/3/13 十河智 母の十三回忌の法事を、３月３日、雛の日、故郷の実家で行った。弟も古希を越えたので、実家での法要は、最後かもと思う。まだ学校もあるので、孫やひ孫は出られなかった。法事の席が期せずしていとこ会となった…

瀬戸内海の春の霧………霞 2018/03/06 十河智 ３月５日、高松道、明石鳴門自動車道阪神高速と大雨の後の霧の中を帰ってきました。瀬戸内海の春の霧、連絡船のある頃は、霧笛がよく聞こえていました。久しく思い出すことも、遭遇することもありませんでしたが、…

また一人 2018/03/05 十河智 投句欄の兼題「春の月」に応じて、作った二句。 春三日月友は儚くなりしとふ 春の月この世に未だ物思ひ 最近、長年の知人、友人、大事な人が亡くなって、何かしらこの世が空いてきた様な気がしている。誰かを想定したわけでもな…

東かがわのひな祭り 2018/03/03 十河智 昨日は母の十三回忌の法事の為に、移動しました。春の嵐も夜のうちに治まり、春の陽気に包まれて、快適なドライブ日和でした。主人も長く走ると疲れるので、途中、高速を降り、淡路島では地道を私が運転して、昼食も取…

句帳を拾ふ（２０１８／０４） 2018/03/01 十河智 1 春の月淀川に来てのんびりと Spring moon ; I am relaxing on Yodo River 蕪村の月です。 2 春の月この世に未だ物思ひ Spring moon; I am yet deep in thought on earth 3 春三日月友は儚くなりしとふ Spr…

岸本尚毅集（自註現代俳句シリーズ・12期27）を読む 2018/3/1 十河智 岸本尚毅さんの自選自註の句集である。 お会いする機会はないが、私の参加する三句会ともの選をなさる方であるので、多少の緊張を覚えつつ、感想を述べさせていただこう。 纏まった一人の…