2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

つれづれの俳句 Ⅱ

つれづれの俳句 Ⅱ 1996年頃 十河 智 一 友の父母 ~御世話を掛けた友人のお母様のこと 霧走り二十歳の頃の出町かな 硝子戸に「はつたい粉あり」そを開けて 友の父母居ます茶の間に夕端居 うどんだし講ぜられしや夏の服 文庫本手にし給ひて居待月 握り飯…

つれづれの俳句 Ⅰ

つれづれの俳句 Ⅰ 1995年頃 十河 智 一 夏薊 夏薊そを活く清雅に惹かれけり 馥郁と乳の香のありき夏の部屋 まず一つ白髪の話缶ジュース 秋口に会ひたき人に会ふ刹那 囲碁すると秋めく頃の思ひつき 秋天にその名放ちて鳴門去る 二 鳴門・佐那河内・徳島 …