(五十才前後、夫は単身赴任で、甲府に。娘は神戸で下宿生活。そんな暮らしの記録である。) 寒々と 十河智 遠きかなまた始めから炭を継ぐ 我の意志突如熾りて炭撥ねる 早々と一人子抜けぬ冬の景 冬銀河行きつ戻りつ思案して 我儘を攻むばかりなり冬朝日 破…
( 大分前のものであるが、まだ三〇代の、キャリアを諦め、悶々としていた時期の記録である。) 風なりに 十河 智 妻は主婦男言ひ切り遠花火 過去の今天秤揺れてifの夏 一笑に姓を捨てさす冷やし瓜 柿若葉溌剌痛きまで青し 活けらるるかほど挫けて柿若葉 一…
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