2015-11-24 高野山 宿坊 三宝院泊 十河智俳句集 #俳句、川柳 高野山 宿坊 三宝院泊 十河 智 紅葉散る親に従ふ子鹿かな 朝寒に行列長き博物館 秋の道正倉院展へと人流れ 鹿群れる餌場の石や薄紅葉 頼りなく子鹿母呼ぶ秋の水 門前の銀杏堂々金色に 秋深し仏像の持つ蝉・蜻蛉 履き物屋高野金剛峯寺の秋 高野山一なる紅葉とふ宿坊 秋暁や勤行を聴く脇廊下 庭紅葉水子地蔵のかくれんぼ 餌をねだる鯉に詫びけり紅葉観る 際立ちて秋明菊はピンクなり 紅葉時宮の名付けし臨紅庭 変哲もなきみやげもの餅うまし 澄む秋の高野名のあるごま豆腐 腰下ろす木の根ありけり秋暑し 高野山下りて奈良に柿を買ふ 秋草や奈良より京都帰路定む 若者に駅ナカの店零余子飯 京阪に乗りて終わりし秋の旅