保津川下り
保津川下り
2014年10月(亀岡、保津川,嵐山)
十河 智
呼び戻す送迎のバス暮れ易し
整ひて町並旧し秋の雲
亀岡に亀山城址芒原
送迎バス街抜け穭田中を行き
コスモスの花野水よき里であり
膳と膳遠く設ふ寒きかな
温泉と占地マッタケすこしだけ
乗船場までの階段風涼し
川下り前に後ろに愛宕山
鷺川鵜翡翠に鴨柿実る
野分後葛に絡むゴミ袋
秋出水後始末する船頭が
カイツブリ孤独に一羽浮き沈む
黒き鳥首縄付けぬ鵜であらむ
九〇度大旋回すハゼ紅葉
蛇行して鉄橋五つ秋の川
瀬を速む舟板一枚秋の水
見た通り岩に名が付き薄紅葉
身に入むや両岸の岩瑕多し
同船にイスラエル人秋の旅
船降りるそも一苦労あきつ飛ぶ
錦木や湯豆腐の店通り過ぎ
足る足らぬ小銭勘定すさまじき
帰路はバス乗る前に栗の菓子
満ち足りて三条駅に秋の昼
整ひて町並旧し秋の雲
亀岡に亀山城址芒原
送迎バス街抜け穭田中を行き
コスモスの花野水よき里であり
膳と膳遠く設ふ寒きかな
温泉と占地マッタケすこしだけ
乗船場までの階段風涼し
川下り前に後ろに愛宕山
鷺川鵜翡翠に鴨柿実る
野分後葛に絡むゴミ袋
秋出水後始末する船頭が
カイツブリ孤独に一羽浮き沈む
黒き鳥首縄付けぬ鵜であらむ
九〇度大旋回すハゼ紅葉
蛇行して鉄橋五つ秋の川
瀬を速む舟板一枚秋の水
見た通り岩に名が付き薄紅葉
身に入むや両岸の岩瑕多し
同船にイスラエル人秋の旅
船降りるそも一苦労あきつ飛ぶ
錦木や湯豆腐の店通り過ぎ
足る足らぬ小銭勘定すさまじき
帰路はバス乗る前に栗の菓子
満ち足りて三条駅に秋の昼