そろそろ世代交代かな?

そろそろ世代交代かな?
        2018/12/02
        十河智

 今日は誕生日。72才。
 祝う?
 そんな気持ちでもない。それでも、少し浮き浮きと、近くに住む姪二人を呼んで、四人で、遅いお昼を外食、家で近況を確かめあって、今帰したところだ。
 タイミングよく娘から電話があり、孫が祝いを述べてくれた。
 姪たちと話ができ、もう彼女たちが、十分に大人であることを垣間見た。
 まだまだと思っていても、彼女たちが、老後の話をしている。生活設計の話をすることに、我が過ぎ越し方が思い出されたりする。眼や耳の衰えを言っている。私達が衰えを自覚して当然、痩せ我慢も、大概にしなければと思った。世代交代とは、追いかけてこられて、このように何気ない日常茶飯のことから、気付かされるものかも知れない。
 静岡の娘には、いずれ近くに来たいと言ってあるが、差し迫って行動の予定はない。精々本の整理と要らないものを捨て始めたくらいだ。
 ここのところ、ボケボケの思い違いが続いている。現に、この姪達との会食の始まりは、昨日終了の「玻璃の展覧」が、とても面白そうなので、二人を誘ったことからであった。ところが最終日の昨日、頃合いになっても連絡が来ない。「約束はおばちゃんの誕生日の明日だよ。」と言われて、びっくりした。私が、最終日を認識違いしていたようで、誕生日だからと、念押ししたようだった。詳細は全く思い出さない。いづれにしても、「玻
璃の展覧」には、キリキリ間に合うくらいに一人で行くことになった。
 しかもグーグルマップを頼りにしたのに、迷ってしまった。グーグルマップが上を通る高速のせいか、うまく作動しない。今いる道に私が乗らない。この道かなと筋違いに入ってしまったようだ。方向もあやふやだった。交差点に来れば、迷っていることに気づく。そんなことを二回ほど繰返した。電池がつきてスマホシャットダウン。電話もかけられなくなった。とうとうタクシーに乗る。近いと思うけど、と断ると、ほんとに近くだが、Uターンできないから遠くなると言われて、連れて行ってくれた。

しつかりと生業たてて師走かな
間違へて迷ひて暮らす日短
タクシーに乗りてもいちど冬日