学研都市線河内磐船駅、交野市立保健福祉総合センターで、研修会でした。
学研都市線河内磐船駅、交野市立保健福祉総合センターで、研修会でした。
2018/06/11
十河智
昨日は、研修会に参加した。寝屋川市薬や大阪府薬主導のものではなく、北河内ブロック研修会、単位薬剤師会の持ち回りのため、いつもは行かない交野市立保健福祉総合センターが会場になっていた。その辺り、車ではうろつく行動範囲なのだが、会場最寄りの、JR 河内磐船駅や京阪河内の森駅は、昔、交野がまだ近郊田園地帯だった頃、イチゴ狩りやぶどう狩り、ハイキングに子供を連れていく駅であった。町の中心部のこういう施設はどこにあるのか全く知らないので、探して行った。
JR学研都市線東寝屋川から二駅、河内磐船に降りた。学研都市線の各駅は、地形上複雑になっているところが多い。東寝屋川駅は、ホームが谷底にある。逆に河内磐船駅は、ホームが三階、線路が高架になっている。駅の表側が二階、裏側は一階、階段とトンネルで表と裏が繋がっているのだ。これも一度行ってみて後でであれば、簡単にわかることなのだが、なにも知らずに降り立てば、タクシーに乗るしかなかった。紆余曲折のまだ田舎も残る道をタクシーは五分ほど走り、降ろされた。
梅雨寒の台風が近づく気配の風が少し強い、雨はまだ降っていないが傘を持つ日になっていた。会場は、いろいろな機能を備えた、まさに総合センターで、大きい建物である。日曜日なので、交流センターというところのみ開いている。午後二時からの研修会、少し早めに会場に入ると、午前中の活動を終えた人たちが、ちょうど帰っていくところであった。寝屋川市の総合センターでは上の階にプールがあり、いかにも泳いできたという人たちとエレベーターで一緒になるのだが、ここでは、キリッとした袴姿の男の人たちとすれ違う。剣道？と思っていたら、次次と中には、弓らしきものを持つ人もいる。扉に弓道場更衣室と書かれた部屋もある。珍しい。ここには弓道の道場があるようだ。
すぐにエレベーターで、四階の研修会場に行く。エレベーターには同業の人が同じ場所へ進む、少し強い縁というか繋がりを感じる。会場前では心にゆとりができ、和やかになる。
最近は、ほんとに興味がある演題の研修会にしかでない。一線は退いているので、点数は要らないからである。
この日の演題は、
１ 災害時における薬剤師の役割
豊岡の豪雨、中越地震、尼崎のJR の脱線事故、東北地震、熊本地震と災害後の医療ボランティアチームで活動した体験、行って何ができるか、と思い、思われていた、行く前の不安と、薬剤師として充分に職能を発揮できたことの達成感を聞いた。経験に基づいて実際に行くときの心構えと準備のことも話されていた。私は、もう無理かと思いながら、聞いていたが、自身に助けを受ける局面が来たときのことも心構えが必要と最後に話されていたことが印象に残った。
２ 血液検査などの検査結果を見ての栄養指導・食事療法のアドバイス
演者は交野の地元病院の管理栄養士の方、最近は、病院内に限らず、在宅でも、職種を越えて、連携して患者さんに対応する。職種により気づくことを伝えあい、医師を頂点とするカンファランスを行いないながら、治療方針、薬の処方、栄養指導、それぞれの専門性と連携協力が患者さんのためになるように作用している。そういう症例を報告してくださった。病気の現状と患者さんの嗜好への配慮の兼ね合い、特養での栄養接種の状態改善策、在宅での栄養接種経路の決定の判断基準、患者さんの栄養状態の把握など、アンケートや面接の印象と同時に、そのようなときに参照する検査項目をあげて、採用した対処法と結果を示してくれた。
話題は、どちらも面白く来てよかったと思った。
午後五時終了。帰りは、どうしよう。タクシーもいない。よく知っていそうな人に聞いてみた。裏側にトンネルで駅の裏のバス乗り場にすぐ行けるという。嘘みたいに近かった。駅の階下、線路の下にトンネルがあり、路線バスの停留所になっていた。
これはもうバスの乗り継ぎ、得意のワンデイチケットの活用に限る。交野駅までのバスにまず乗った。交野の町を隅々回る路線だった。遠回りも楽しい。そして、香里園駅、寝屋川市駅と京阪バスを乗り継ぎ、梅雨湿りの町を見ながら時間をかけて帰った。交野から向こうは、毎月の句会の帰りのお決まりコースなのである。交野と香里園の間では、古い建物で有名だった病院が、駐車場と建物の位置を入れ替える形で、建て替えを終わり、とても綺麗になっていたのに驚いた。ほんの少しの間に、通りに面した古い建物が取り払われて、駐車場になっていた。バスでの移動はこうして、町の変化に気づくのだ。ゆっくりで、季節も味わいながら、俳句も作りながら、帰ることができる。寝屋川市駅に着いても午後七時、まだ明るかった。
寝屋川市駅前のスーパーマーケットで、お寿司を買って帰り、夕飯はそれですませることにした。あと一つ、バスに乗る。
降り立てば青梅雨の駅不案内
弓術の稽古着律儀梅雨寒し
黒南風や駅へトンネル抜ける道
五月雨の交野をバスで一巡り
更衣この病院に新時代
台風の気配露地にもありにけり
2018/06/11
十河智
昨日は、研修会に参加した。寝屋川市薬や大阪府薬主導のものではなく、北河内ブロック研修会、単位薬剤師会の持ち回りのため、いつもは行かない交野市立保健福祉総合センターが会場になっていた。その辺り、車ではうろつく行動範囲なのだが、会場最寄りの、JR 河内磐船駅や京阪河内の森駅は、昔、交野がまだ近郊田園地帯だった頃、イチゴ狩りやぶどう狩り、ハイキングに子供を連れていく駅であった。町の中心部のこういう施設はどこにあるのか全く知らないので、探して行った。
JR学研都市線東寝屋川から二駅、河内磐船に降りた。学研都市線の各駅は、地形上複雑になっているところが多い。東寝屋川駅は、ホームが谷底にある。逆に河内磐船駅は、ホームが三階、線路が高架になっている。駅の表側が二階、裏側は一階、階段とトンネルで表と裏が繋がっているのだ。これも一度行ってみて後でであれば、簡単にわかることなのだが、なにも知らずに降り立てば、タクシーに乗るしかなかった。紆余曲折のまだ田舎も残る道をタクシーは五分ほど走り、降ろされた。
梅雨寒の台風が近づく気配の風が少し強い、雨はまだ降っていないが傘を持つ日になっていた。会場は、いろいろな機能を備えた、まさに総合センターで、大きい建物である。日曜日なので、交流センターというところのみ開いている。午後二時からの研修会、少し早めに会場に入ると、午前中の活動を終えた人たちが、ちょうど帰っていくところであった。寝屋川市の総合センターでは上の階にプールがあり、いかにも泳いできたという人たちとエレベーターで一緒になるのだが、ここでは、キリッとした袴姿の男の人たちとすれ違う。剣道？と思っていたら、次次と中には、弓らしきものを持つ人もいる。扉に弓道場更衣室と書かれた部屋もある。珍しい。ここには弓道の道場があるようだ。
すぐにエレベーターで、四階の研修会場に行く。エレベーターには同業の人が同じ場所へ進む、少し強い縁というか繋がりを感じる。会場前では心にゆとりができ、和やかになる。
最近は、ほんとに興味がある演題の研修会にしかでない。一線は退いているので、点数は要らないからである。
この日の演題は、
１ 災害時における薬剤師の役割
豊岡の豪雨、中越地震、尼崎のJR の脱線事故、東北地震、熊本地震と災害後の医療ボランティアチームで活動した体験、行って何ができるか、と思い、思われていた、行く前の不安と、薬剤師として充分に職能を発揮できたことの達成感を聞いた。経験に基づいて実際に行くときの心構えと準備のことも話されていた。私は、もう無理かと思いながら、聞いていたが、自身に助けを受ける局面が来たときのことも心構えが必要と最後に話されていたことが印象に残った。
２ 血液検査などの検査結果を見ての栄養指導・食事療法のアドバイス
演者は交野の地元病院の管理栄養士の方、最近は、病院内に限らず、在宅でも、職種を越えて、連携して患者さんに対応する。職種により気づくことを伝えあい、医師を頂点とするカンファランスを行いないながら、治療方針、薬の処方、栄養指導、それぞれの専門性と連携協力が患者さんのためになるように作用している。そういう症例を報告してくださった。病気の現状と患者さんの嗜好への配慮の兼ね合い、特養での栄養接種の状態改善策、在宅での栄養接種経路の決定の判断基準、患者さんの栄養状態の把握など、アンケートや面接の印象と同時に、そのようなときに参照する検査項目をあげて、採用した対処法と結果を示してくれた。
話題は、どちらも面白く来てよかったと思った。
午後五時終了。帰りは、どうしよう。タクシーもいない。よく知っていそうな人に聞いてみた。裏側にトンネルで駅の裏のバス乗り場にすぐ行けるという。嘘みたいに近かった。駅の階下、線路の下にトンネルがあり、路線バスの停留所になっていた。
これはもうバスの乗り継ぎ、得意のワンデイチケットの活用に限る。交野駅までのバスにまず乗った。交野の町を隅々回る路線だった。遠回りも楽しい。そして、香里園駅、寝屋川市駅と京阪バスを乗り継ぎ、梅雨湿りの町を見ながら時間をかけて帰った。交野から向こうは、毎月の句会の帰りのお決まりコースなのである。交野と香里園の間では、古い建物で有名だった病院が、駐車場と建物の位置を入れ替える形で、建て替えを終わり、とても綺麗になっていたのに驚いた。ほんの少しの間に、通りに面した古い建物が取り払われて、駐車場になっていた。バスでの移動はこうして、町の変化に気づくのだ。ゆっくりで、季節も味わいながら、俳句も作りながら、帰ることができる。寝屋川市駅に着いても午後七時、まだ明るかった。
寝屋川市駅前のスーパーマーケットで、お寿司を買って帰り、夕飯はそれですませることにした。あと一つ、バスに乗る。
降り立てば青梅雨の駅不案内
弓術の稽古着律儀梅雨寒し
黒南風や駅へトンネル抜ける道
五月雨の交野をバスで一巡り
更衣この病院に新時代
台風の気配露地にもありにけり
