最近の我が家の音楽の話題

最近の我が家の音楽の話題
        2017/9/17
        十河智


 九月初めに有馬みどりさんのピアノコンサート、ベートーベンのピアノソナタ全曲に挑戦中で、やっと三分の一のところ。西宮の兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホールであった。夕方からの開演なので、車は自宅最寄りの東寝屋川駅近くに置き、学研都市線東西線経由西明石行きで行った。
 JR 西宮駅で食事、個人的にも親しいみどりさんへの差し入れを用意して、タクシーで阪急西宮の会場へ。小ホールながら、かなりの聴衆が集まっていた。
 クラッシック、特にベートーベンは、主人の好みだが、私も嫌いではないし、みどりさんの演奏は、力があって、ベートーベンがよく似合っている気がするので、いつも同伴する。全曲達成まで、是非とも通い続けたいものだが、後ニ、三年はかかるだろう。元気で暮らさなければ。
 余談であるが、主人の小銭入れは、なくすものだったようだ。コーヒーブレイクの時にカウンターに置き忘れたようで、翌日、会場に電話したが、見つからなかった。今度は本当になくなった。

秋の雷コンサートへといふ時に
乗客の入れ替はる駅秋めきぬ
秋の日の濡れて駅前ロータリー
秋湿傘は使はず仕舞ひなり
蚯蚓鳴くピアノ聴く耳襲ふもの
水澄むやグランドピアノ艶々し
爽やかやパンツスーツのピアニスト
秋灯し緑は四隅非常口
秋の雨ベートーベンピアノソナタ「葬送」
秋灯にコーヒーブレイク小銭入れ
残念な無月「月光」聴く夜に
秋思あり曲の重さや気だるさに
北新地駅秋の夜の十時混む 



 寝屋川市の施設にも、最近、八百人位入るアルカスホールという音楽会のできるホールができ、二年前から知人が二人参加する香里マンドリンアンサンブルが、市民会館から会場を移して、ここで定期演奏会を催している。毎年、敬老の日辺りの土曜日と決まっているようである。
 会員は、学生時代にマンドリンやギターをやっていた人たちで、趣味とはいえ、かなり上手な演奏をする。知人の二人は別のところの知り合い、昔、また別の知人の娘が、今回もらったチラシの四條畷高校マンドリンクラブに属していて、そのコンサートに行ったこともある。マンドリンを弾く人が、案外多いのに、驚く。
 曲目も幅広く、音域も、マンドリン、マンドラ、マンドセロと三種類に、ギターが加わり、プログラムのように、クラッシックから箏曲まで、色々楽しめた。ラジオ歌謡メドレーはご一緒に口ずさむよう促され、サウンド オブ ミュージックも泣きたいくらいいっぱい詰め込まれていた。「春の海」のマンドリンのソロは素晴らしかった。「オラッチ兄弟とクリアッチ兄弟」はオペラからマンドリン演奏家マンドリンのために編曲したものだという。二時間、とても変化に富んでいて、愉しかった。

新涼や朝の寝覚めの薄き闇
開演す舞台に秋の茜色
マンドリンクラブのテーマ秋湿
年よりの日のコンサート口ずさむ
五番街のマリーへ秋思ありにけり
台風に海荒れてゐるTUNAMI 聴く
秋の服腕小刻みにトレモロ
マンドリン琴に見立てて律の調
芸術の秋ちらし四枚挟まれて



 私のフェイスブックに、夫婦で趣味のバンドをライブで演奏し、CDも自主制作で手売りしている姪から、突然、台湾語で、なにやらライブとインターネット配信の宣伝のようなものがシェアで飛び込んできた。これに参加したのかと聞くと、台湾まで行って、ライブに参加してきたという。よく分からないが、彼等のバンドを呼んでくれるのかとちょっと不思議。伯母としては、台風にぶつからなくて良かった。趣味が広がって良かった。としか言いようがない。正直あまり分からないジャンルなのだ。

秋晴の空台湾へ飛びライブ