仕事の後には、ウルトラマンジャズを

 仕事の後には、ウルトラマンジャズを
        2017/9/10
十河智
 夏休み明けに、学校薬剤師としての仕事をした。水道蛇口での遊離残留塩素濃度と保健室のベッドのダニアレルゲン検査である。夏休みには、学校の施設が使われていないので、始めに環境が適正かどうかのチェックを行うのである。
 小学校と中学校、2校担当している。水道蛇口の検査では、市の水道直結以外、貯留槽からの配管の蛇口では、飲用不適となることも多い。少子化の影響で水道水自体も使う量が減ったこと、施設の老朽化も関係あるだろう。最近は、子供たちの登校に水筒は必須である。ダニアレルゲン検査は去年からするようになった。手軽に検査できるキットが販売されるようになったことや、アレルギーを持つ子供の増加など、必要でしかもできる検査となったので、採用されたのだろう。あくまで簡易な検査で、きれいに見える環境でも気を付けましょう、という指標であるが、先生方のなかには、管理を云々されているようだと気にする人もいる。普段通りから、要因を考え、毎日の対策を立てる。過剰に結果を気にして、いい結論ばかりを求めていると、対策を誤る。
 いつもは夜型の私も、この日は前日早く寝て、朝から頑張る。二校検査を終えて、報告書を出しに寝屋川市薬剤師会のある総合保健センターへいく車の中で、最近、手に入れた布川俊樹さんのウルトラマンジャズをかけ癒される。Facebookでお友だちが紹介していたのを注文して取り寄せた。気持ちいい演奏だった。
 コーヒーを飲みには入ったセンターの食堂は、ちょうど趣味の会が終わる頃、仲よくお昼ご飯のグループがいっぱい。私も句会の後やお友だちとそんな時間を持つ。が、この日は一人。愉しげを外から眺めた。

夏休み開け保健室ベッドのダニ
環境の今を知ること残暑かな
秋曇悪しき結果にあれこれと
疲れ取るウルトラマンジャズ秋の昼
秋の声趣味のサークル終る昼