第四十回寝屋川祭り

 第四十回寝屋川祭り
        2017/7/31
        十河智

もう昨日になるか、只今零時五十三分、寝屋川祭りに行った。神様のいない市民祭り。しかし盆踊りは北河内も河内と付く限り、河内音頭江州音頭。二日間、いろんな歌手が来て、唄いまくる。前座は時々地方局や歌番組に出るようなちょっと名のある演歌歌手。まだ日のあるうちは、小ステージで、子供や若者向けのステージ、出し物もある。宇宙戦隊キュウレンジャーショー、普段、近隣の駅前で路上ライブを頑張っているような若いバンドの晴れ舞台にもなっている。昔々、中村美津子や一時的解散中のX のトシ、錦野旦菊水丸、そんな人たちを見た。もう四十回目、私達が住み始めて、しばらくしてから、市の中心部にある中学校の校庭で盆踊り大会として始まった。打上治水緑地ができて、広い会場に移って、今のように、ステージ二つ、屋台も多く出る形になった。屋台は小中学校の父母会や各種団体のバザーが多い。市の運営ではなく、実行委員会があるようだ。何度か天候やその時々の事情で中止されたが、もう四十回なのだ。
 私は、歌謡曲もポップスも歌っている人、演奏する人を見るのが好き。音頭も大好き。この祭りには、私の好みの音が生で詰まっている。毎年、一日は出かける。広い会場で、一人分のスペースを新聞紙で確保、携帯座布団を敷いて、歌を聞く。主人は行かない。音楽の趣味が違うのだ。私はクラシックのコンサートに付き合うのに、絶対に付き合ってもくれない。送ってはもらったが。
 夕方、六時頃から、九時まで。今年は、大ステージひとつにへばりついた。あっという間。盆踊りも何重にも輪ができて、変わった振り付けや早い動きで踊るグループは外周にいた。大ステージの司会者が今年から、七月の最終週になった訳を述べていた。小中学校がクーラー完備で、八月下旬から二学期になるので、従来の八月最終週では、ここ最近都合悪くなったこと、七月最終週は統計上晴れが多い、これらの理由で一ヶ月早い開催となったようだ。小中学生の参加を外せない祭りなのだ。

統計に晴れの多きと七月尽
八月の最終週より二学期と
音頭取りじつくり歌詞を聞き分けて
間の手と太鼓とベース団扇風
踊りの輪四重五重と膨れゆき
江州音頭踊りの振りの拍手かな
三味ドラム河内音頭の若き子ら
汗落としステップ軽く踊るかな
涼しきや時にふわあと風抜けて