家電買い換え事情

 家電買い換え事情
     2017/5/19
      十河智

古くなると家電製品も修理や買い換えが必要になることが多い。洗濯機、冷蔵庫、掃除機を順に変えていった。洗濯機は買い換えて三年ほどになるが、いろいろな洗い方を指定できる。毛布も一枚軽々である。この前孫が来て、おねしょしたとき重宝だった。私の気に入りは、「温水やわらかプラスコース」である。これで洗って、パシッとしごいて干せば、ほとんどアイロン無しでいける。最も、近頃の形状記憶型の衣類や、自分たちのシルバー生活も、アイロンをほとんど必要としていない、ということも重なってはいるのだが。そして、「60℃温水除菌コース」「40℃温水消臭コース」、この二つの精度や効果をそのまま鵜呑みにしてはいないが、時に応じて使っている。気持ち良い仕上がりになっていると思う。寝る前にスイッチ、朝に干す、こんなサイクルである。
 自宅用の冷蔵庫は二十年以上になり、最初の四年目くらいでリコールがありコンプレッサーを交換したが、今も調子よく使っている。それよりは少し新しい筈の別宅の冷蔵庫が壊れた。十五年は過ぎており、しかも二階に置いている。修理できない、部品がない、というケース。買い替えに、時代の影響、二階から降ろす費用とリサイクル費用が嵩む。冷蔵庫は必需品、仕方なく、最低限の機能の小さいものを買った。
 掃除機、これはとても気に入っている。十五年ごとくらいに買い替えているだろうか。つい最近新しくしたが、思い切って、軽い普段用と、高性能の大掃除用に分けて二台買った。自走式のは、バリアフリーではないうちの家には無理である。高性能の方は、布団の細かい埃も綺麗に吸い取ってくれる。廊下に上がる砂や、絨毯にくっつく髪の毛、気持ちいいほど集まってくる塵芥を透明なゴミカラムに成果として見せるので、掃除をやった満足感がすごい。たまったゴミを棄てる時も作業が簡単、進歩している、感が強い。

夜濯ぎや選び尽くしし洗濯機
年月に修理叶はぬ冷蔵庫
風薫る新掃除機の具合良し