エイプリールフール

エイプリールフール
        2017/4/2     十河智
先月末から孫が来ています。少し大きくなったけど、まだまだです。お母さん、私の娘ですが、兄弟の仲裁ばかり、黙って聞いていますが、なにか懐かしい、何十年か前の私の台詞です。
上の子はやはり三年も一人だった記憶があるのか、何でも決める子で、思い通りにならなかったりすると、泣き出すのです。あまり言いたくないけど「男の子は泣くな」と、この私が言ってしまいそう。下の子は頑固、活発、おにいちゃんに負けない。一貫していて理が通っているので、どちらかというと母親はこの子に甘い様な気はするが。まあ、頑張って、育てなさい、としか、応援団は言えない。
上の子が何か高価なゲーム機が欲しいらしい。お父さんにお願いして、と言われていた。まだ春なのに、突然サンタさんに頼むからと来た。サンタさんもそんな高いもの、世界中の子供にねだられたらどうするのと切り返していたが、辛うじて、正体をばらすのだけは踏みとどまったようだ。娘の幼友達の間で、サンタさんがいるいないで論争が起きたときのことを思い出す。小学校の四年生くらいだった。上の孫が本当のことを知り、乗り越える日も近い。
下の...子は、最近、本当のお母さんは北海道にいるというらしい。母親の解説によると、ほんとのお母さんは、叱らない、ゲームもいっぱいさせてくれる、優しいお母さんなのだそうだ。昔はよく橋の下で見つけた子供、と言われた。私の子供時代、昭和の話だ。例え方も違うのは面白い。エイプリルフールになら、その本当のお母さんの話もしていいよとわかったかどうかは知らないが、嘘を言っていい日のことを教えた。
エイプリルフール子育ての橋の下
本当のお母さんどこ四月馬鹿
四月馬鹿サンタ信じる四年生
萬愚節お日様機嫌良き様子
大人つく嘘のひとつや四月馬鹿