藤枝市蓮華寺池公園にて

 藤枝市蓮華寺池公園にて
         2017/4/9 十河智

おはようございます。よく寝て気分爽快です。
 昨日のうちに書きたかった昨日の話です。

 今日は、娘たち夫婦に二人での所用があるので、子供たちを老人二人に託された。よく暴れる男の子二人なので、家にずっとはまずいと思った。先ず「お昼は何を食べたい?」と聞くと、下が「鰻」、上が「親子丼」という。鰻は採用しがたく、親子丼のみの店があるというので、検索を懸けて探して行った。子供たちは来たことがあると言っていたので、検索成功。ただ、出てきたのは親子には違いないが、関西ではそぼろ丼、私には「えぇ~、これが親子丼~」であった。唐揚げも頼んで、食事は、満足そうであった。
 遊ぶところを探す、子供に聞いても近所の城北公園や駿府城址しか知らないだろうと、行ったこともあり、ホテルでお茶のできる日本平を提案すると、上が即座に、「なんにも遊ぶところがない。」と拒否。" 桜 名所 駐車場 静岡 " で検索、車で行ける範囲に、藤枝市蓮華寺池公園というところが出てきた。写真がとてもよかった。子供たちに聞くこともせず、片道20キロほどのそこへナビをセット、出発した。国道一号線、静清バイパスを突っ走る、真正面の山へ向かうので、不思議に思っていると、長いトンネルを二つ抜けた。三十分程で、目的地。近くになると小さく渋滞気味。やはり入学・始業式後の休日、駐車場が満杯らしい。失敗かな?と不安になる。行き先を決めるのは私の責任になっている、文句が出そうな雰囲気だ。しかし、市の管理する公園で、警備員も多く、スムーズに入出庫ができた。
 駐車場と公園の間、いいところにSTARBUCKSの文字が見えた。これで運転手の安息の場所確保と安心するのは私だけだろうか?公園に入るとすぐにスワンやフラミンゴが浮かんでいるのが見えた。遠く対岸にに丘一つ使った巨大な滑り台、いいところに来たと思ったが、同時にキツイな、とも。
 案の定、子供たちがスワンに乗りたいと大騒ぎし出した。お爺ちゃんが、「あれに乗って漕いだら、帰れなくなる。」というのを聞かず、とうとう乗ることになる。小型にしたら、三人が限度の様、私が乗るのを遠慮した。岸から写真を撮っていた。スワンではなく、コアラボートを選んだのは下の子である。
 岸のベンチで、犬を連れた人や散策の夫婦、やはりボートの帰りを待つ人を眺めていた。外国人が多い気がした。後で聞くと、ブラジルからの出稼ぎの人が多いとのこと、家族で同じように休日を寛いでいるようだった。
 お爺ちゃんは死ぬような顔で、子供たちは満足げに、ボートから降りてきた。ここで、お爺ちゃんを解放してあげて、スタバで待ち合わすことにして、対岸のジャンボ滑り台へ向かった。帰りつくまでに、この大きな池を一周するのだ。気が遠くなる。行かずばなるまい、一歩ずつ。歩き出した。
 途中に、コンクリートで固めた小山に階段や金具と石を突き出したボルタリング風の遊具があり、しばらく遊んでいた。降りるときに滑って上の子が四肢全ての関節を擦りむいてきた。それでもまた返っていく。日頃弟に負けては泣く子が頼もしい男の子だった。
 ひとしきり遊んだ後、これからのために養生中の藤の蕾やあやめの出始めの葉、鬼ハスの水中の新芽と枯葉、鯉や水鳥、眺めて楽しみながら歩いた。山や遊歩道沿いに桜がおおかた咲き揃っていた。
 ジャンボ滑り台に着く。お婆ちゃんの座るところを指定し、二人で階段を上っていく。上はどうなっているのかわからない。スピードが着地前に緩くなるように設計されているのか、皆危なげなく降りる、そしてまた親のことなど忘れたように再挑戦の階段へ直行する。うちの二人も例外ではなかった。何度も帰りを促したが、断られた。五時、公園のお知らせが、放送される。ここには地域猫として世話される猫がいるらしく、そのボランティア募集のことも入っていた。面白い公園だ。
 上の子が帰りに宝くじと滑り台の関係を聞いてきた。立て札に書いてあったらしい。何でも聞いてくる子だ。当てた人が寄付するのかと言う。いや、宝くじを買う皆のお金から回してくれていると答える。わかっただろうか。
 スタバは混んでいてお爺ちゃんが待ちくたびれていた。

検索で向かふ桜の名所かな
正面の山突き抜ける桜時
雲厚き空を慰め桜咲く
花の池コアラボートを選びけり
草の芽や池を廻れば滑り台
子は遊具親は桜に止まりけり
野に遊ぶ四肢に怪我して男の子
たんぽぽや赤と黄色の滑り台
丘の上花の雲より滑り来る
花おぼろ蓮華寺池に地域猫
藤枝の公園藤の蕾かな
菖蒲の芽養生したり橋渡る