小さなクラシック・コンサート

 小さなクラシック・コンサート
        2017/8/6
        十河智


 今、高松に帰省中です。
昨日、朝に出て、午後一時着、久し振りに高松句会に出ました。古い造りの喫茶店で、クーラーが聞かず、大汗を掻きました。ここでは、私は、若い方です。いつも出席の男の方が、入院中だとか、でも俳句があってよかったと、欠席投句されていました。私も遠いので何時も欠席投句ですが、たまに帰省した折りに、行ければ、皆さん、喜んで受け入れてくださいます。会場の喫茶店は、子供の頃から母ともよくいったお店、商店街の端に、もう三代目に入っていると思います。その意味でも懐かしい場所です。昨日、俳句大学に投句した句です。

立秋や喫茶ミツヤのノスタルジア

 今朝は、九月に友人たちと金比羅参りを計画中の主人の下見に付き合いました。うどん屋探検、行ってよかった。人気店は日曜日、休みにしているんです。田舎の山の中、あまりに行列ができて、日曜日は休め、と近隣から苦情があるみたいです。
 午後から、今回のメインイベント、夏の小さなクラシック・コンサートに行きました。私の義妹の関係の店で、私達の高校の後輩のピアニストが、ドイツから帰国中で、ほんとに小さなコンサートを開いてくれるのです。そこにある、うちの娘が使っていたピアノを弾いてくれるのです。彼女の同年のクラス会のようなものだが、聴きに来ないかと、義妹に誘われました。和やかないいコンサートでした。三十人ほどでしたが、音楽好きの若い夫婦が、赤ちゃんを連れて来ていました。でも全く問題ないいい聞き方。日頃から音楽には聞き入る子供だそうです。ドイツで共に活動し、名古屋出身のフルーティストと、日本でも、お互いの故郷で、震災復興のチャリティーコンサートを行ってきたそうです。選曲に、ピアノもフルートも見せ場を設け、ポピュラーな曲も配し、堅苦しくない構成でした。最後に今日八月六日、戦争を経験したわけではない私達も語り継いでいかなければと語り、さとう黍畑を演奏しました。写真と俳句を添えます。

夏の午後親しく小さきコンサート
ピアノ聴くピンクの髪止め白い服
ドイツより帰省チャリティーコンサート
フルートの調べジプシー晩夏光
夏惜しむショパンユーミンガーシュイン
八月六日あの戦争を語り継ぐ