アレッ⁉プールで授業がない⁉

アレッ⁉プールで授業がない⁉
       2017/7/14
       十河智
 今報告書を書いている。昨日とその前のプールの環境衛生、水質検査の報告書である。
 昨日は中学校、行動が機敏なのでか、プール授業もそのまま五十分授業である。2時限に間に合う様に、九時四十分に着いた。白衣を羽織る。薬剤師が白衣を羽織るのは、扱う化合物からの防御が元々であるが、今回は、日光遮断に効果がありそうだ。車に余分な荷物を置いて、検査道具とスマホだけ持って、名札を吊り下げる。養護教諭と連れ立って、プールへ。アレッ⁉プールで水音がしない。人の声もない。入口が施錠されている。養護教諭が急いで事情を確かめに行って、なかなか帰ってこない。水着の先生を連れて来た。連絡不足で、授業の入れ換えがあったという。行事などで少なかった授業の調整で、学期末にはよくあるらしい。水は取れるように着替えて貰ったという。そんな簡単なことではない。この検査は授業中にやるのが前提なのだ。着替えて貰った先生には悪かったが、授業のある三時限めを待つことにした。
 保健室では、スマホを弄りながら、待っていた。女の子は大挙、仲間とともにやって来る。重い鞄で肩が痛いと訴える。中学生の鞄は今も昔も重い。養護教諭は対応が終わると、コンピューターに向かう。夏休み前の学年別集会で、保健委員が発表するものを手直ししているという。間違ったことが発表に入らないよう、そこだけ、気を付けるとも。先生方の陰の努力である。
 時間が来て、プールへ。中学生は一分も泳げば、プールが均一に混ざる。水しぶきがすごい。先生も日誌用のデータを取っている。PH試験紙が新しい。
 無事、検査終了。二学期始めの日程の相談、教室に全室クーラーが付き、夏休みが短くなった。それでも暑いので、行事などを入れたり、工夫しているという。
 頂いた麦茶を一気に飲み干した。

白衣着て日光遮断プール検査
来て見ればもぬけの殻のプールかな
氷水スマホ退屈凌ぎなる
夏の雲連絡ミスを笑ひけり
夏休み保健委員の注意書
プール始まるPH試験紙真新し
教室にクーラー勉強せよぞかし