2015-06-11 花の色なる 十河智俳句集 #俳句、川柳 花の色なる 湖北・海津大崎花見の会 二〇〇五年四月一六日~一七日 十河 智 どつしりと湖北固しや暮れかぬる 満々と花の色なる余呉湖かな 春光や余呉湖の護り賤ヶ岳 お市御寮人 踏青や美し御方奪ひ合ひ 朝明けの湖畔やつくし一握り はかまむくひとときつくし談議かな 坊や抱く天女伝説柳の芽 野に遊ぶいかにも長き友ならむ 蒲公英を飾る胸元老いてゐず 大崎や若き木若き桜守 「桜守」水上勉 人は皆儚くなりし清水( しょうず)の桜 残雪の比良沖よりは白き浪 竹生島ボートの浮かぶ湖(うみ)の歌 花疲れ大崎寺にて吸入す 湖(うみ)なれば舟より眺む桜道 花の宴ブラッセルより人還る